
2025年12月12日
このたび、佐藤和音 前代表理事の後任として、国際人工知能オリンピック日本委員会(JOAI委員会)代表理事を拝命いたしました。微力ではございますが、本委員会の発展と使命の実現に向けて、真摯に取り組んでまいります。
佐藤さんは、任意団体としての創設から一般社団法人としての体制確立に至るまで、JOAIの礎を築き上げてこられました。IOAI2025では、日本代表全員がメダルを獲得するという歴史的な成果を導き、日本の若い才能が世界で力を発揮できることを示してくださいました。これまでのご尽力に深く敬意を表するとともに、今後のさらなる学術的飛躍を心よりお祈り申し上げます。
JOAIは、「AIをきっかけに仲間や師に出会えるコミュニティを創る」という理念のもと、中高生・高専生が自らの好奇心と可能性に気づき、世界へ踏み出すきっかけを提供してきました。
現在、代表選手たち自身が委員会運営や後輩の伴走に関わり、次に続く世代を励まし、学び合いの文化を自ら育てる動きが生まれつつあります。
世界を経験した代表選手たちが、今度は「支える側」としてコミュニティに戻ってきてくれることは、JOAIが大切にしてきた価値を体現するものであり、日本におけるAI教育・育成文化の広がりにもつながる大きな流れだと感じています。
一方で、国際大会への派遣に必要な資金の一部を代表選手が自己負担している状況が続いています。
若者たちが経済面を心配することなく挑戦に集中できる環境をつくるためにも、皆さまからのお力添えをお願い申し上げます。
私たちは今後、
- 科学オリンピック横断の勉強会の実施
- Kaggle Grandmaster等による学習機会の創出
- 中高生向けAI勉強会の開催
- 代表経験者と次世代の交流・継承の仕組みづくり
といった取り組みを進め、日本の若い探究者たちが成長し合える場づくりを強化していきます。
JOAIに関わるすべての若者たちが、自分の可能性を肯定し、仲間と共に未来へ向かって歩み出せるよう、委員会として全力を尽くす所存です。
今後とも、ご理解・ご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
代表理事
清田 陽司(麗澤大学工学部 教授/株式会社FiveVai 取締役)
